おうち知育ラボ

おうち知育ラボ-おうちで知育、未来へつなぐ第一歩-

こどもの学びはおうちから。保育士経験をもとに、厳選した知育玩具を徹底解説し、年齢や発達別にご紹介いたします。本当におすすめの知育玩具はどれ?と気になる方必見のブログにしたいと思っています。おもちゃの実体験や口コミ、比較、遊び方などをまとめ、実際に得られる効果やスキルを徹底研究するブログ。

図形への理解が深まる!図形モザイクパズル

くもんの図形モザイクパズルを実際に使用しています!得られた知育効果や、遊びの経過をご紹介致します。図形への理解が深まったことと、机に向かう習慣がついたことが一番嬉しかったです!!

図形モザイクパズルとは

正方形と直角二等辺三角形を使って、付属のホワイトボードの上でお題と同じ図形を作る知育玩具です。想像力以外にも問題解決力を身に付けながら、図形への理解を深めることができます。

図形モザイクパズルのパッケージ内容

1辺2.5cmの正方形ピース(4色各4個)、直角二等辺三角形、ピース(4色各8個)で合計48個のマグネットのピースと、ガイドボード20枚(表裏で40題)、ガイドボードがぴったりおさまる盤、解説書がついています。解説書にも出題があり、問題総数は101問です。

対象年齢

公式の対象年齢は4才からです。

実際に使用してみて、問題の難易度としては一番簡単な問題は3才でも解けると思います。使用するピースを1つ・2つ・3つ・4つ・・・と増やしながらステップアップして問題を解くことが出来るようになっているので、取り組みやすいです。ガイドボードの一番難しい問題をヒントなしで解けるようになる年齢は個人差が大きいでしょう。

ガイドボード全てをクリアできる頃には、図形の成り立ちや図形の合成と分解の理解が深まっています。小学校へあがる前に解説書の問題もクリア出来ればかなり上出来!!だと思います。

ちなみに、3才で図形への理解を高めるなら、NEWたんぐらむあんぱんまん天才脳パズルも非常におすすめです。どちらも使用したことがありますが、頭の体操になります。下記の記事で、ご紹介しています。

chiiku-lab.hatenablog.com

図形モザイクパズルの知育効果

図形モザイクパズルには、様々な知育効果があります!図形への理解が深まるのに加え、机に向かう習慣付けにもおすすめです。

色々な図形の成り立ちが理解できる

  • 直角二等辺三角形を2つ使って、正方形、ひし形になることが分かる
  • 正方形を4つ使って大きな正方形になることが分かる
  • 正方形を2つ・3つ・・と使って長方形になることが分かる
  • 直角二等辺三角形を2つ、4つ・・と使って大きな三角形になることが分かる
  • 直角二等辺三角形を2つと正方形1つで、大きな三角形になることが分かる

図形の合成・分解の理解が深まる

  • ガイドボードの問題を解くには、複数のピースを使って、形を合成していく必要があります。問題を解くときに自然に合成を学ぶことが出来ます。
  • 問題を解いた後、「この形は三角が3つで出来てたね」などの声かけにより、図形の分解についても注目できます。

形の名称を知ることが出来る

  • ピースを使って、直角二等辺三角形・正方形・長方形・ひし形・台形・多角形を知ることが出来ます。積極的に図形の名称について知らせると知育効果が上がります。

長短の理解が深まる

  • 対象年齢が4才からなので、すでに長短について分かる子どもが多いと思いますが、「四角2つ分長い」など具体的な数値で長さに注目することが出来ます。

大小の理解が深まる

  • 同じピースを複数使用して形を作ることで、面積を数量化して大小を比較することが出来ます。AよりBが大きいという抽象的な捉え方から、BはAが4つ分で出来ているなど具体的に分かるようになります。

数の理解が深まる

  • 出題に必要なピースを選び出すことで、数の理解が深まります。

問題解決力を育む

  • 出題を解くという流れの中で、問題を解決するにはどうしたらいいか考えます。「かたち」は幼児にとっても身近なものなので、取り組みやすくおすすめです。

机に向かう習慣をつける

  • 小学校入学前には、学習意欲や取り組む姿勢を身に付けておきたいものです。小学校では、幼児期に比べると一人で考えたり取り組まなければならない時間が一気に増えます。自宅でトレーニングしておくことでそれらの姿勢を身に付けることが出来ます。

指先の運動になる

  • 正方形のピースは1辺が2.5cmの作りになっています。このくらいの大きさのおもちゃが扱えるようになるのがおおよそ4才頃です。3才までのおもちゃはそれよりもはるかに大きいものを使用しているのではないでしょうか。4才になる頃に、図形モザイクパズルのような小さいおもちゃを使用することで、指先の更なるトレーニングになります。手先を動かすことで頭も働くので一石二鳥ですよね。

想像力を養うことが出来る

  • 出題に沿って問題を解いていくことも出来ますが、計48個のマグネットピースでさまざまな形を自ら作り出すことも出来ます。自由に遊ぶ中で、図形に触れながら創造力を養うことが出来ます。

メリットとデメリット

幼児は、遊びの中から多くの事を学びます。興味関心に沿った事柄をたくさん知って経験するのは非常に大切なことです。それに加えて、小学校入学前には集中力や問題解決力が必要となってきます。

図形モザイクパズルは、集中力と問題解決力を養うのにぴったりの知育玩具です。図形の理解も深まり小学校でつまずきやすい図形問題の対策にもなります。

幼児期では、問題を解くということ自体に慣れていない子どもがほとんどなので、問題というだけで躊躇する場合も多いです。そこで、取り組みやすい教材が役立つのです。

図形モザイクパズルは、親しみやすいイラストが描かれたガイドボードの出題を1枚ずつ解いていきます。1枚が1問なので、達成感も感じやすく続けやすのがメリットです。ガイドボードには、「できたらチェックしよう!」という欄がついており、図形を完成させることが出来たら、1枚シールを貼るなど、お楽しみ要素も付加することができます。ガイドボードには、ピースをはめることが出来る穴が開いており、正解と不正解が分かりやすいので、この点も使いやすく高評価です。問題を解きたいと思うようなモチーフ(乗り物やお花・プレゼントなど)が描かれているので、子どものやる気にもつながります。

デメリットは、ピースが小さいので、誤飲の恐れがある子どもは使用できないということです。この点は十分注意してください。

商品レビューと体験記

息子には、問題解決力を身に付けて欲しくて図形モザイクパズルを買いました。

息子は、ピタゴラスやニューブロックを幼い頃から使用していたからか想像力や構築力は保育士の私も驚かされる程の実力があります。しかしながら、問題を解くことにはあまり関心が無くて、自分で考えて創り出すおもちゃを好んで遊ぶことが多かったのです。

小学校入学前に、机に向かう習慣や問題解決力を育んでおきたいと思い、身近な図形で問題解決力を養うことが出来るこの商品を選びました。図形モザイクパズルなら、計101問の出題もあり、自分で自由にホワイトボードで図形を作ることも出来ます。これ息子にぴったりだ!!ということで購入に至りました。

初日(20分):

息子(当時3才10ヶ月)のレベルをはかるべく、とりあえず1~6枚だけ取りだしてやりたいガイドボード(出題)を選んでもらいました。ガイドボードは1~20番まであって、表がA、裏がBになっています。初日に取り組んだのは、1-A、2-A、3-A、4-A、4-B、6-Aの6問です。話しながら選んだり、取り組んだりしておおよそ20分です。一番気に入ったのは、4-A、4-Bで、しんかんせんとひこうきを作るというものでした。これは直角二等辺三角形を3ピース(または直角二等辺三角形1ピースと正方形1ピース)を使う問題です。直角二等辺三角形を2つ使うと正四角形ということを伝えました。終始笑顔で、ごきげんに取り組むことが出来ました。1問終えるごとに、シールも貼って嬉しそうでした。

2日目(30分):

1-A、2-A、4-A、5-Aの4問で遊びました!付属のボードの上で、自分の好きなようにピースを並べて楽しむ姿もありました。自由につくったのは、お城でした。屋根を三角にして作って「みてみて」とアピールしていました。大きい屋根にも出来るよと声を掛け、直角二等辺三角形を2つ使って大きな三角形を作ってみせると「なるほどね」と言って自分で作る姿も。遊びながら、さりげなく声かけのスパイスを入れることで、学びにつながります。

3日目(20分):

自分で、パッケージからホワイトボードとピースを取りだすようになりました。パッケージも丈夫で扱いやすいです。まずは、自由にお城を作っていました。お城の土台の左右の三角のピースの向きを変えたら、偶然"船"みたいになって「船に変形しまーす!!」と言って、遊び始めました。すでにある図形を変形して遊ぶという新しい遊びを発見!これは私には思いつかなかった。感心です。パッケージにお城のモデルが描いてあって、その旗に注目して、「旗いいね、かっこいい」と言って、船に旗を付けることに。三角の向きを変えながら、旗を付けて、かっこいい船の完成!自信作に喜んでいました。やはり、見本があるのはいいですね。子どもの発見につながります。

4日目(40分):

今日は、付属の解説書を見せることにしました。いろいろなものが作れるんだねと話しながら見ていたら「これつくりたい」と言ってショベルカーを指差しました。じゃあ作ってみよう!ということで、ホワイトボードの上で一緒に作りました。ガイドボードの出題の真ん中くらいの難易度だと思いますが、息子はまだ1~6枚目しかチャレンジしていなかったので一人では難しかったです。それに、解説書の出題は、ガイドボードがないので、ガイドボードの穴あきのヒントがなくなるわけです。ガイドボードに出題用の穴があいていることでずいぶん使いやすくなっているのだと実感しました。一緒にショベルカーを作り、三角の色々な並べ方を学んだ様子でした。この日は、解説書の"じどうしゃ"と"ヘリコプター"を作りました。解説書には難易度が☆の数で表されており、星の数が1~3まであります。難易度が分かりやすく表記されているのも良い点す。

5日目(20分):

4-B、11-A、7-Bの3問で遊びました。11-Aが剣を作る出題なのですが、これをとっても気に入って何度も作っていました。ガイドボードには「おうちのかたへ」という欄があって、ヒントが書いてあります。この問いには、「同じ色の部分が大きいときは、先に四角ピースをはめるとよいでしょう。」と書いてありました。ガイドボード20枚の表と裏にかいてあるので計40個「おうちのかたへ」というヒントがあるのです。このヒントがけっこう役に立ちます。他のガイドボードのヒントには、「三角ピース2こで大きな三角形を作るおさらいです」とか「使うピースの数を数えて、用意してからはめてもよいでしょう」等色々なことが書いてありました。

6日目(25分):

7-A、7-B、8-B、11-Aの4問で遊びました。息子(当時3歳10ヶ月)の場合ガイドボード7枚目から、かなり考えて迷ったりしながら問題を解いています。公式の対象年齢は4才からとなっているのですが、やはり4才からが試行錯誤して解くちょうど良い難易度なのかなと思います。それでも図形に関心のある子どもだったら、もう少し早く購入しても良いと思いますし、5才・6才でチャレンジしてもすぐに解けない問題があると思います。ガイドボードは解けても、解説書の問いは、更に難易度が高いものが多いですね。

感想:

こんな感じで、現役活躍中の図形モザイクパズルです。うちの場合は、机に向かいながら問題を解く習慣がついたことがなにより母としては嬉しかったです。20~30分は集中して行っているので、この時間はとっても貴重だなと感じます。

図形モザイクパズルは、4・5才のお子さまや、小学校低学年で図形が苦手というお子さまにも良いかと思います。遊びの中で図形のなりたちが学べます。小学校の図形問題でつまずく子どもが多いと聞きますし、早期に取り入れ自信をつけておくのも良いですよね。