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自転車をマスターしよう!乗れるようになるコツと3つのステップを詳しく解説

自転車に乗る!ということは、子どもにとって一大イベントですよね。初めてバランスをとって乗れた時には、ものすごい達成感を味わうことができます。今回は、自転車に乗れるようになるまでの3つのステップと、それぞれの詳しいコツやポイントをご紹介致します。

 

 

自転車に乗れるようになる3つのステップ

私が子どもの頃は、補助輪付き自転車から補助輪なしで乗れるようにと2ステップで練習をしました。何度も転びながら、やっと出来るようになった記憶があります。

今は、ストライダーなどのペダルなし二輪車が登場し、子どもがもっとスムーズに自転車に乗れるようになってきています。

ペダルなし二輪車は、自分でバランスをとることに特化しており、足で地面を蹴りながら時々足を地面から離してスーっと走行することが出来ます。ペダルなし二輪車を使用することで、自転車の一番の基礎となる「バランス感覚」を幼いうちから磨くことが出来ます。よって、現代ではペダルなし二輪車を含めた3ステップでスムーズに自転車へと移行しやすくなっています。

  1. ペダル無し二輪車で走行し、ハンドル操作とバランス感覚を養う。
  2. 補助輪付き自転車に乗り、ブレーキ操作、ペダルこぎを身に付ける。
  3. 補助輪なしで自転車に乗り、バランスを保ちながらハンドル操作を行い走行する。

自転車に乗る為の5つの必須条件

自転車上達への近道は、自転車に乗る為の必須条件を親が認知していることです。子どもが、自転車の練習をしている中でどこでつまづいているのか分かり、解決策を見出すことができます。

自転車に乗る為の5つの必須条件は・・・

  • 発進できる(発進しやすいようにペダルの位置を自分で調節できる)
  • ペダルをこげる(足がズレてしまうことなく、ペダルに足を乗せてこぐことが出来る。からまわりせずにこぐことができる。余計な力を入れずにスムーズにこぐことが出きる。)
  • ハンドリングができる(直進・左右と行きたい方向にハンドルを向けることが出来る)
  • バランスを保ちながら、ハンドリングし、ペダルをこげる
  • ブレーキ操作ができる(ブレーキをしっかりと握ることができる。急ブレーキではなく、やんわりと止まることが出来る。)

この5つの必須条件の中で、子どもにとって最も大きな壁となるのが「バランス感覚」です。このバランス感覚を幼いうちに養うことが出来るのがペダルなし自転車なのです。

ペダルなし自転車のコツと手順

ストライダーなどのペダルなし二輪車は、対象年齢が2才からとなっているものが多く、自転車より早期に取り組むことができます。地面を足で蹴って進むので、自転車よりも転びにくく、もし転んだとしても軽いので自力で態勢を戻しやすいのもメリットです。ペダルなし二輪車では、自転車走行の基礎となるバランス感覚を養うことができます。

ペダルなし自転車では、次のようなステップで練習を進めていきましょう。

  1. ペダルなし自転車にまたがって静止することができる
  2. 万が一転んでも痛くないように、芝生などの場所で練習することをおすすめします。転んでも痛くないということが分かると恐怖心が和らぎます。安全の為にヘルメットの着用を忘れずに行いましょう。
  3. 足で地面を蹴って歩く
  4. ハンドルが向いている方向に進むことを知る
  5. まっすぐ走行できる
  6. 最初は、まっすぐ走行することが意外と難しいです。足で地面を蹴ることでも精一杯の段階では、ハンドル操作に意識が向かずハンドルがぐらつきやすくなる為です。ハンドルをぐらつかせず固定してみることでまっすぐ進むということを伝えましょう。また、スタート地点から近い場所の直線ラインに目標物(コーンなど目印になるもの)を置いたり、親が子どもの前に立って目標となったりしながら練習をすすめると良いでしょう。
  7. 左右にハンドルを向けて走行することができる
  8. まっすぐ進めるようになったら、ハンドル操作に慣れる練習を行います。右へ左へと意識しながら進むことで、意識と動きが連動するようになってきます。
  9. 足で地面を蹴りながら好きな方向へ歩いて移動する
  10. 今までは、ペダルなし二輪車にまたがって歩くように進んでいましたが、少しスピードを出して行っていきます。このステップが、小心者の息子は難しいようでした。スピードがちょっと上がるだけで、「こわいよ~」と言っていました。「こわい」という気持ちを取り除く為に、親がペダルなし二輪車にのって楽しくスピードに乗っている所をみせたり、公園でお友だちが自転車に乗っているのを見せて、「できるようになりたい」という気持ちを持てるように声かけしました。また、「ママがタッタッタッタって言うスピードに合わせて足を動かしてみてね」とゲームをしたり、「さっきより速かったね、すごい!」と褒めたりしました。やわらかな傾斜の道を利用するのも手です。そのうちほんの少しでもスピードが上がるようになってきて、子ども自身も自信がついてきました。
  11. 足で地面を蹴ってスピードを出し、少しの間足を浮かせてみる
  12. 足を浮かせてバランス感覚を養う、最大のポイントまで到達しました。これは、少しスピードがのっている方が成功しやすいです。その為、ここまでのステップの中で、スピードに慣れているということが大切です。スピードに慣れていると、楽しい気持ちを持てるようになっています。やや傾斜の道で練習するのが手っ取り早く、ハンドルをまっすぐ固定して直進しながら少しの間足を浮かせてみましょう。今までと異なり足を浮かせるので転倒しやすいです。でも根気よく頑張る気持ちを育むチャンスでもあります。上手く出来なくても「挑戦してえらいね」と声をかけたり、ちょっとでも出来たら「今足が地面から離れてたね、ママ見てたよ~!すごい!!」など褒めて自信をつけましょう。我が家の場合、ちょっと出来るようになってきたタイミングで、おじいちゃんやおばあちゃんに見せるのも効果絶大でした。みんなに褒められると嬉しいですよね。
  13. 時々足を浮かせながらスーっとスピードに乗って走行する
  14. あとは、足を地面から離して走行する練習を重ねていくと、上手にスピードに乗って走行できるようになってきます。ハンドル操作も上手くなり、自信を持ってペダルなし自転車に乗れるようになりました。

ここまで出来るようになったら補助輪付き自転車にステップアップできます。ペダルなし二輪車で、怖がらずに乗ること・バランス感覚・ハンドル操作の3つをマスターできました!!

ちなみにうちの息子の場合2才半くらいにペダルなし二輪車を購入して、ここまで出来るようになるまで約1年かかりました。休みの日しか練習できなかったので月に2~4回の練習頻度です。4才前には、かなり乗りこなすようになりました!周りのお友だちも、3才~4才には、スピードを出したり足を浮かせてバランスを取っている印象を受けました。なので購入適齢期は2~3才半くらいだと思います。

2才頃:身長もまだ低いので乗りこなすのが難しい子どもがほとんどです。ちょっぴり怖がる子どももいます。

2才半頃:ペダルなし二輪車にまたがって、歩くことが出来る。ハンドリングが安定しないが、乗ることを楽しむ

3才頃:上手に乗りたいという気持ちが出てくる。進みたい方向に移動するにはどちらにハンドルをきればいいか分かる。少しスピードを出せる子どももいれば、スピード感に抵抗がある子どももいる。

3才半頃:積極的に乗ろうとする。自分でスピードを出して走行できる子どもが増えてくる。上手く出来る周りの子どもを見て更にやる気になる。足を浮かせてバランスをとれる子どもも増えてくる

4才頃:積極的に乗り、バランスを保ちながら走行することを楽しむ

5才頃:乗れる期間は短いけど、自転車の練習として役立つ

ペダルなし二輪車でバランスをとって走行できるようになったら、補助輪付き自転車へとステップアップしましょう!だいたい4才~6才くらいに購入検討される方が多いようです。

ペダルなし二輪車と、ペダルあり自転車にへんしんできるアイテム

3才半から4才くらいのお子さまの場合、ペダルなし二輪車の購入はもう遅いかな・・・と迷う方もいらっしゃると思います。そんなときは、「へんしんバイク」や「ディーバイクマスター」、「ケッタ―サイクル」、を検討されるのもいいと思います。これらの商品は、はじめはペダルなし二輪車として使用でき、必要に応じてペダルを付けることが出来る画期的な商品です。

ただし、2才~3才のお子さまは、ペダルなし二輪車をオススメします。なぜなら、へんしんできるアイテムは重いからです。軽量のペダルなし二輪車の方が移動も楽で、転んでも自力で立つことができますので、子どものやる気につながります。

補助輪付き自転車のコツと手順

まずは、お子さまに合った自転車を選びましょう。補助輪付きの自転車は12・14・16インチなどがあり、身長や股下の長さに合わせてちょうど良いものを選びます。ここで長く使えるようにと大きめのものを購入しがちですが、体型に合っていないものはふらつき・転倒の原因になります。ここまで培ってきた自信を失わない為にもぴったりのものを選びましょう。

12インチは2~3才、14インチは3~5才、16インチは4~6才くらいが目安です。メーカーや、商品によって多少身長目安が異なりますので、商品詳細ページで確認するといいでしょう。使用する前には、サドル調節も行いましょう。

  1. ブレーキの操作方法を伝えておく
  2. ペダルなし二輪車は、ブレーキがないので、ここではじめてブレーキに触れます。ブレーキが上手く握れるように、調節してあげましょう。
  3. 補助輪付き自転車に乗って静止する
  4. ペダルなし二輪車よりも、目線が少し高くなっていることと思います。内心ドキドキしている子どももいるので、「かっこいいね」「ステキだね」とサドルにまたがったところで声をかけましょう。
  5. ペダルに足を乗せて発進する
  6. ペダルなし二輪車には無かった、ペダルの登場です。ペダルに足を乗せるよう促し、走行中はペダルから足を離さないことと、止まる時は地面に足を付けてよいことを伝えます。こぎ出しは、ペダルの位置を発進しやすい位置にもってこれるように練習しましょう。
  7. ペダルをこぐ
  8. ペダル操作は、普段しない動きなので意外と難しいです。最初はペダルから足がずれたり落ちたりします。あまりに滑るようでしたら靴を変えても良いでしょう。最初のうちはゆっくり行いペダル操作に慣れましょう。
  9. ゆっくり直進する
  10. 左右へぐらつくことなく直進する練習を行います。
  11. ブレーキを使って止まる
  12. ハンドルを操作して左右へ曲がる
  13. 少しスピードを出して走行する

ここまでできたら、補助輪付き自転車はマスターしています。そして、子ども自身が補助輪なしで自転車に乗りたい!!という気持ちを持つようになったら補助輪をとってチャレンジしてみましょう!

補助輪なし自転車へとステップアップする条件は、スキルの習得と子ども自身が自転車に乗りたいと思っていることです。

補助輪なしで自転車に挑戦!コツは?

ここまでくると、自転車に乗るスキルはマスターできています。

それでも、補助輪なし自転車は、発進してから止まるまで常にバランスを取っていないといけないので上手くいかないこともあるでしょう。ここからは、乗りたいという強い気持ちが成功へと導きます。また、失敗してもあきらめずに行うという大切なことを学べる機会でもあります。

子どもの「補助輪なし自転車に乗りたい」という気持ちを大切にして、失敗しても叱らず見守ったり応援したり、どこでつまづいているのか分かりやすく簡潔に伝えましょう。

補助輪なし自転車に乗れるようになるコツは次の通りです。

  1. 補助輪なしでも乗れるようになるちからを持っているということを伝える
  2. 失敗を恐れない
  3. 失敗を恐れている子どもに対しては、補助輪なし自転車へのステップアップは誰もが何度も失敗すると言うことを伝え、失敗しても恐れないように先手を打っておく。
  4. 転んでも痛くない場所を選ぶ
  5. 補助輪なしの自転車では転倒率がぐんとあがります。転んでも痛くない場所を選んで練習するようにし、転んでもまた挑戦しようと思える場所にしましょう。そして転倒してしまった時には「練習してえらいね!芝生だから思っていたほど痛くはないね」と言ってみたり、泣く前に「泣かなくてすごいよ~!!」とほめましょう。
  6. 補助輪を片方だけ外して練習する
  7. 一気に両方の補助輪を外すと不安な子どもも多いです。そんな時には補助輪の片方だけ外して練習するというのも手です。まずは直進できるように練習しましょう。出来るようになったら、もう片方の補助輪でも同じことを行います。
  8. 補助輪をすべて外して練習する。
  9. こぎだしは親がサポート。自分だけで乗れている時間を数秒でも作る
  10. 補助輪なしで自転車に乗るには、バランス感覚とハンドル操作が特に大切です。こぎ出しが一番バランスを崩しやすいので、こぎ出しは親が後ろでおさえておくなどサポートしても良いでしょう。まっすぐ安定したところで親は手を離します。少しでも出来たら褒め、「自分だけで乗れている」という感覚と自信を身に付けましょう。何度も行い、こぎだしは親がサポートすれば出来るという状況を作りましょう。
  11. 倒れそうな方向とは逆にハンドルを切る
  12. 「右に倒れそうになったらどっちにハンドルを向けると倒れなくなるかな?」と親子で一緒に考える時間を設けることで、意識的にハンドルをきれるようにします。考えて答えを導き出した後は、実際に自転車を使って試してみます。親が少し右に自転車を傾け、子どもにハンドルの向きを変えてもらいます。これがスムーズに出来るようになったら、また親がこぎだしサポートをして練習をします。
  13. 自分で走行することができる時間が長くなる
  14. バランスが崩れそうになったら、ハンドルをきるということを覚えると、今までよりずっと長く走行できるようになります。はじめは、直進だけで乗れる時間を増やし、慣れてきたら左右に曲がれるように練習しましょう。
  15. こぎ出しの練習をする
  16. ここまでくると、こぎだしも出来るだけバランスを崩さずに出来るようになっています。こぎだし練習にとりくむことで、最初から最後まで自分で乗れるようになります。

自転車に乗れるようになったら

自転車に乗れるようになったら、危険なくスムーズに乗ることを目標に練習しましょう。交通ルールも伝え、安全に走行できるようにしましょう。

まとめ

「自転車に乗る」ということは、子どもにとって大きな目標です。

始めから上手く乗れる子どもは稀で、ほとんどの子どもが失敗や成功を繰り返しながら、自分で乗りたい!という意志を持って取り組みます。その中で、上手くいかないから、やりたくないと心が折れる時もあるでしょう。

お子さまの「乗りたい!できるようになりたい!」という気持ちを大切に、一緒に取り組めるといいですよね。

一生に一度しかない、「自転車に初めて乗れた!」という瞬間を楽しんでくださいね。